はじめに
病と闘うと書いて「闘病」。
オスのソマリ、ベリーは6歳という若さで慢性腎不全という病にかかり、1年の闘病を経て虹の橋を渡りました。
病気がわかってからの1年は看病でも介護でもなく、まさしく私とベリーの「病と闘いぬいた一年」でした。
その1年間は色々な面で凄まじくもう一度同じ道を歩けと言われても決してできないと答えたくなるような道でした・・・。
発病の発見
私は幼い頃から常に猫や犬がいる生活を送ってきました。
結婚してからもすぐに猫と暮らしはじめ、ベリーと暮らしていた時には他に同居猫が2匹おり、自分は立派な猫飼いだ、猫の事ならお任せという自負がありました。その事もあり今回、闘病を経験しどれだけ動物を飼うという事が大変なのか、経済的にも精神的にも覚悟を持たなければならないか思い知りました。
ベリーを迎えた時に先住猫ネオをFIP(猫伝染性腹膜炎)という病気で亡くした経験がありました。
ネオの場合は異変に気づいてから約1週間という速さであれよあれよという間に症状が悪化し救ってあげる事が出来なかったのですが、その時もあまりの突然さに病気の猫を看取るという大変さを実感しきれていなかったように思います。
この度、ベリーが発症してしまった慢性腎不全。
きっかけは体重の減少。それも定期的に体重を測っていたわけではないので、なんとなく痩せた?ごつごつしている?という見た目での発見でした。
ソマリという猫種は大人になると首回りやしっぽなどが長毛になり、短毛の猫に比べ体格がわかりにくくなります。
また、ベリーは食に関心が薄く、催促はするけれど、いざごはんを入れても食べずにどこかへ行ってしまうような子でした。
それに加え、3匹の多頭飼い。
完全に私の管理不足もあり、ベリーの体重減少(=体調不良)に気づくのが遅れてしまったのです。
なんだか痩せている・・・と気づいたその日に病院へ行きますが、すでに体重は2キロ代。(通常時は3キロ後半か4キロ前半)
血液検査を待って腎不全との診断でした。
腎不全には急性と慢性があるのですが、ベリーの場合は血液検査の結果や症状から慢性と診断されました。
獣医師に残念ながら慢性腎不全でした。と告げられましたがその時の私にはまったくと言っていい程、この病気の深刻さがわからなかったのを覚えています。
(急性腎不全と慢性腎不全の見立て)
猫の腎不全は慢性なのか急性なのか獣医師の間でも見立てが難しいようです。
病院に来るのは体調が悪くなってからであるわけで、それまでに徐々に体調が悪かったのかは飼い主でさえわからない事もあります。
ちなみに整理してみると
急性腎不全・・・数時間~数日という短期間のうちに急激に腎臓の濾過機能が低下する病気で、早く治療を行わないと命を失うことも少なくない。嘔吐、下痢、食欲不振がみられる。
慢性腎不全・・・腎臓の組織が数週間~数年をかけて障害を受け、不可逆性の機能不全に陥る状態。
とあります。
ベリーの場合、痩せているという事以外は元気である程度の食欲もあり、嘔吐も下痢もなかったので今から思ってみても徐々に悪くなっていった慢性腎不全に当てはまります。
治療
慢性腎不全とはごく簡単に言うと、腎臓が機能しなくなり毒素を排出できなくなる事。
腎臓の働きは老廃物を身体から排出すると共に血液を作る役割があります。
人間でも腎不全という病気はあり、治療方法としは人工透析になります。
腎臓は一度機能しなくなるともとには元には戻りません、この点が腎不全の怖い所なのです。
以下に人間の腎不全を説明したものですが分かりやすいので大阪府立急性期・総合医療センターの一文を転載させていただきます。
腎臓を会社に例えますと、慢性腎不全では、10人いた社員が5人以下に減ったとします。会社の仕事量が同じであれば、残った5人には今まで以上に仕事の量が増え、ついには過労死し、ますます社員は減っていきます。残った社員が減らないようにするには仕事量を減らす必要があります。これが食事療法や安静療法、薬物療法の目的です。
この説明にもあるように、主にベリーの治療は「食事療法」と「薬物療法」から始まりました。
治療始まる
体重の減少に気づき慌てて病院に駆け込んだものの、時すでに遅し。
ベリーの腎臓は見立てで半分以上が機能しない状況でした。
まずは身体の毒素を出す事が先決。体内の毒素によって気持ち悪くて食べられない状態が続いていたので、体力を戻す為にも毒素の排出が急がれました。
腎不全が発覚してからすぐに1泊2日の入院です。入院中は点滴の投与。
人間のように30分そこらでの点滴の速さではなく、猫の場合は1日かけてゆっくりゆっくり入れていきます。
猫に点滴って出来るんだ!とその時はのんきに驚いていたように思います。
入院の後は2週間ほど、毎日通院し輸液の投与。
輸液とは点滴と同じく毒素の排出と脱水症状の緩和です。
これについては「Yahoo!知恵袋」の回答が非常にわかりやすかったので一部引用させていただきます。
腎不全になると、アンモニア等の毒素を濃縮して排泄する能力が落ち、見た目黄色いけれどもほとんど内容の伴わないただの水が体から出ていことになります。
そうなると、本来10の水を飲んだときに体に水分を5残し、残りを尿で5排泄して(このときに毒素を一緒に出して)、体内の水分を維持する機構も壊れてきて、10の水を飲んでも9くらい体から出ていき、体に1しか残らない(脱水状態)になります。
ですから慢性腎不全になると多飲多尿になる(たくさんお水を飲んでたくさん尿をする)患者さんが多いです。
足りない分は飲めば良いと言っても、やはり1日に飲める水の量には限界があるので、次第に脱水症状になっていきます。
ですから、この脱水を補うためにも、点滴が必要になるケースが多いです。
また、腎臓が正常な場合、例えば体の中で毎日10の毒素が生産されたとして、1日100mlの水を飲み、これに毒素10を混ぜて(濃縮して)排泄していたとします(水100に対して毒素10を排泄できる能力)。これが腎不全になり、毒素を排泄する能力が半分に落ちてくると、100の水を飲んでも、毒素が5しか出ていかなくなります(水100に対して毒素5しか排泄できない)。こうして毎日5ずつ毒素が溜まっていき、一定の値になると食欲が落ちたり、吐き気が出たり、神経症状が出たりします。これを尿毒症といいます。
腎不全に対して点滴をするのは、水分を強制的に補給して、脱水を改善し、毒素を少しでも多く排泄するための作業
出典:「Yahoo!知恵袋」
また、点滴と輸液の違いについてですが、薬液は同じものを使う事が多いそうですが、点滴(静脈点滴)は緊急性の高い場合に入院しての処置になります。猫にとっては知らない場所で一日中点滴をつながれて入院しなければいけないというストレスがあります。また、飼い主にとっても入院となると高額な費用が発生します。
一方、輸液(皮下輸液)は30分ほどの短時間で済み、費用も入院費とまではかかりません。
定期的な通院または自宅輸液が行える事もあります。
と、まぁこのような感じで入院して点滴からほぼ毎日の通院で輸液生活になりました。
この通院の間にも電解質の検査や血液検査ももちろん行いました。
食事療法
腎不全になると食事もいつもと同じフードという訳にもいきません。
少しの量でも栄養が取れてリンが抑えられている療法食への切り替えになります。
※リンは骨や歯、細胞を作る為の身体にとって大切な栄養素ですが、腎臓病になると余分なリンが排出できなくなり、身体にリンが溜まり腎臓にダメージを与えるそうです。
腎臓病になると体内に毒が溜まりやすく気分も悪くなり食べる量も減ってしまいます。
そんな猫が少しでも食べられるようにと、療法食の味付けは一般的なフードよりおいしく味付けされているのです。
さて、療法食ですが、各メーカーがそれぞれ色々な腎臓病向け療法食を出しています。
私がお世話になっていた獣医さんからは、一旦それぞれの試供品を食べてみて一番食いつきの良かったものにしてみたらとの提案でした。
療法食も大袋ではなく、飽きてしまった時(食べが悪くなった時)の為に2キロ単位の小袋での購入を勧められました。
以下が1年間の内にローテーションで食べた療法食です。
【ロイヤルカナン 腎臓サポート ドライ】
出典:ロイヤルカナン
【ロイヤルカナン 腎臓サポート スペシャル ドライ】
出典:ロイヤルカナン
【ロイヤルカナン 腎臓サポート セレクション ドライ】
出典:ロイヤルカナン
※ロイヤルカナンの腎サポ(←略してこう呼んでます)はどんどん改良されていて、ノーマルな腎サポから更に美味しくなったスペシャルやセレクションというものが開発されています。次第に食べなくなる猫に対して、あの手この手で食べさせたい飼い主からするととてもありがたい事です。美味しい分、お値段も少しずつアップしますが、食べてくれるのなら数百円の差なんて言ってられません。
【ヒルズ 猫用 k/d ドライ】
出典:ヒルズ
【ノバルティス ドクターズケア キドニーケア フィッシュテイスト】
出典:ocostore
ベリーはドライフードの方が食いつきがよかったので、基本ドライフードに頼っていました。
それぞれのフードのパッケージに記載されている体重による1日の摂取量を目安にして食べさせるようにしていました。
療法食は味付けがよい書きましたが、当然それは他の猫も寄ってくるわけで、これまではご飯を挙げてそれぞれが食べる量を猫任せにしていました、療法食が始まってからはそうもいきません。
べりーだけ別室に呼び出しご飯の時間です。
日中は仕事に行っていたので、朝、時間を少しとって別室でごはんをあげて、夕方通院して夜は目の前で食べるのを見守りました。
とはいっても、2、3粒食べては休憩し食べるのを辞めてしまうのでなかなか目標達成の日は少なかったように思います。
ちなみに給餌量は毎朝小さいタッパーに量を測ってどれだけ食べる事ができたのかわかるようにしていました。
ドライフードは少しの量でカロリーが取れるのですが、デメリットとしては水分量が少ない事です。
下記のようなウェットフードも上げてはいましたが、何しろ1缶開けても一日食べる量は4分の1以下。
冷蔵庫で2、3日は持つと言われましたがそれも使いきれないので、ベリーには難しかったのです。
以下、ベリーが食べたウェットフードです。
【ロイヤルカナン 食事療法食 猫用 腎臓サポート ウェット パウチ 85g】
出典:ロイヤルカナン
出典:楽天市場
※こちらは腎臓病の療法食ではありませんが、獣医さんからの勧めで退院後などに食べさせていました。
療法食の入手先は基本的に獣医さんでした。獣医さんでもストックを置いてないものもあったので、数日前に連絡して取り寄せてもらうというサイクルでしたね。療法食においては、通常獣医さんと相談しながら進めていった方が良いと思います。
通院での輸液と費用
病気が発覚してから2週間程は病院が休診日の日以外は、ほぼ毎日輸液に通いました。そう毎日です!
通院の目的は輸液。
毎回の費用ですが、私が通っていた病院は再診料500円、皮下点滴(輸液)2000円、内服薬200円で税金を含めると2900円程。
内服薬は闘病中、どんどん種類は増えていきますが、この時はカリナール2というのを服用していました。
約3000円弱が毎日のように・・・。
ベリーの闘病が始まり、ベリーの身体の事、ベリーがしんどさの事、寿命の事を考えるともちろんつらかったのですが、それと平行して治療費という現実的な問題にも追い詰められました。
ご存知の通り動物には健康保険がありません。すべて自費です。
動物保険には入っていなかったので治療費はどんどんかかりました。
我が家は共働きで小学生の娘が一人。
共働きといってもパートなので収入にして何十万もあるわけではありません。
今まで猫を飼っていて、ネオの最期の時や、誤飲のアクシデントで緊急手術した時には10万、20万といったお金が数日のうちに治療費としてなくなった事はありましたが、ベリーの治療費はそれとは違います。
獣医さんによると慢性腎不全でも治療していけば3年、いやもっと生きれる子はいるという話を聞いていました。
それ自体は本当に嬉しい情報でベリーも当然そうなると思っていたし、希望の光でした。
ただ、その期間、完治するわけではないので延々と輸液と投薬という治療が続くのです。
毎日のように輸液に通う日々から少しずつ病状も落ち着き、2日に1回の通院に変わり、治療費は1ヶ月で約5万円になりました。
これには療法食代は含まれません。
この先、何ヶ月、何年続くかわからない月に5万円の治療費という現実。この時、精神的にも大分追い込まれていて、狭い逃げ場所のない箱にどんどん押し込まれていくような心境でした。
気持ちの整理がつくまでは病院からのベリーを連れた帰り道、車を運転しながら毎日のように涙していたのを思い出します。
治療が始まったのが2014年5月、その年の12月位まで2日に1回の通院生活が続きます。
自宅輸液への切り替え
輸液が始まった当初から獣医さんに提案されていた「自宅治療」。
これは飼い主が輸液セットを病院から買い取り自宅で輸液する方法。この方法は許可してくれる病院とそうでない病院があるそうですが、ベリーのお世話になっていた病院は飼い主の人柄をみて「この人なら出来る」という判断の元で伝授してくれるような感じでした。
その判断の元、将来的には自宅輸液してみましょうと言われていたのですが、もちろん、そう簡単な物ではありません。
なにしろ、全くの医療素人が猫であれ、身体に針を差し込むのです。先生がするのを見ているだけで顔をそむけたくなる行為。
それを私が自宅で一人で・・・。提案された時には到底できる気がしませんでした。
それでも、背に腹は代えられません。
なにしろ、自宅輸液にすると少しでも治療費の軽減になります。それに通院せずにある程度はこちらのペースで行えるのです。
ちなみに皆さんが関心が高いであろう治療費ですが、病院での輸液2000円に対して、自宅輸液は1400円(ソルラクト250㎖パック)でした。
この代金は輸液セットの金額でセットには輸液パック、翼状針、輸液ライン、消毒用脱脂綿が含まれています。
(この料金は病院によって料金設定が様々だと思いますので目安として参考になればと思います。)
自宅輸液が出来るようになる!という目標を掲げ、夏頃から12月初めまで約3ヶ月間病院での練習が始まります。
初めは先生に見守られながら実際に私が針を刺します。輸液は皮下点滴なので皮下に液を入れていくのですが、これがなかなか難しいのです。誤ったところに入ると硬いこぶのようになってしまい輸液も入りません。
当然刺される側の猫もじっとはしていません、ベリーは比較的おとなしかったのですが、それでも私のただならぬ緊張感が伝わるのか危険を察知し動くこともありました。
病院では保定(猫が動かないように抑えておく)は看護師さんがやっていてくれたのですが、自宅ではさてどうするのかという問題もありました。主人は仕事でほとんど家にいないような生活だったので頼れるのは小学3年生の娘のみ。
娘もはじめは動物病院のもの珍しさに通院に毎回同行していたのですが、その内友達との遊びを優先して付いてくる事もなくなっていました。
なかなかうまくいかない輸液練習(この頃、病院では3回に1回くらいで成功確率)、この頃もまた壁にぶち当たりめそめそと泣きながら帰っていたように思います。
そんな壁にぶち当たりながらも、だんだん成功確率が上がってきた12月頃から自宅での初輸液にたどりつきます。
練習期間6か月といったところでしょうか。保定問題も最終的に娘に病院に付き添ってもらい、病院で母子2人だけで出来るように練習しました。
自宅輸液開始
輸液の方法についてですが、注射器(シリンジ)から押し出すタイプがあるようですが、私は翼状針を刺して人間の点滴のような感じでぽたぽたと垂らすような方法でした。
病院では診察台に天井からフックを下げて輸液パックをひっかけていましたが、自宅ではそんな便利なものはありません。
試行錯誤した結果、ダイニングテーブルの上にキャリーを置きその中に猫をいれ、輸液パックはシーリングライトの金具にフックを付けて垂らしました。
キャリーですが、当初病院でもキャリーなしで輸液していたのですが、上部がパカッと開くキャリーを購入してからキャリーを診察台に載せてその中で輸液するという方法に変えました。これがなかなか良くてベリーにとっても、私にとっても輸液がかなり楽になるアイテムでした。参考までにこのキャリーです。
出典:楽天市場
輸液をする場所やこのキャリーに入れたままするという方法もすぐに辿りついた訳ではありません。
獣医さんは親身になってくれる方で色々と相談には乗ってくれる方でしたが、全てを相談できるという事もありませんでした。
特に費用の面。猫の命が掛かっているのでもちろん、なんとしてでも払い続ける気はありましたが、自宅輸液になるとどれだけ費用が浮くのかなどは聞くのが恥ずかしいといった心情もあり、始まってからわかったというところでした。
輸液をする場所についても輸液体験談を書かれているブログなどを参考にしヒントを得ました。
ネットで情報収集をするのは便利で安易で利点もたくさんあるのですが、ともすれば不要な情報、見たくない情報も入ってくるので要注意です。しかも決して晴れ晴れした心境ではない時に見ると負のスパイラルです。
どんな時もそうなのでしょうが、悩んでいる時はあまりネットの世界に入り込まない方が良いと学習した闘病生活でもありました。
自宅輸液を開始してから
半年にわたる動物病院での輸液修行を経て、正月休みも挟むという現実的な問題もあり年末に自宅輸液を始める事になったのですが、それはもうはじめの数ヶ月は大変でした。
針を刺す位置が少しずれてしまうとその部分がこぶになり輸液も落ちません。
同じ針で別の所を刺しなおすのはベリーにとっても負担ですし、衛生的にも同じ針を刺すのはNGと指導を受けていました。
自宅輸液は一日半おきといわれていましたので、朝に輸液をして、翌日の夜、1日あけてその翌日の朝というサイクルだったのですが、ほとんどフルタイムのパートは毎朝9時から、また保定係の娘は7時50分には登校してしまうので、朝輸液の日は6時に起きて準備万端にして取り掛かりました。
夜は獣医さんが開いている19時までには必ず行います。うまく出来なかったら先生の元へ駆けつけられるようにです。
輸液で大事なのは針を刺す技術と共に、気持ちが大事です。焦りは禁物です。私の場合「どうしよう、出来ない」と思って緊張して刺すと失敗する事が多かったように思います。
何事もそうなのかもしれませんが、ゆとりをもって気分を落ち着けてする事が大事でした。
先ほど、刺しなおしはNGと書きましたが、途中で断念する事は何度もありました。
針がベストな位置にさせなかった、輸液中に抜けてしまった、ベリーが途中で逃げた・・・などなど。
輸液自体はスムーズにいけば15分から20分で済むのですがその間保定しておかなければなりません。
幸いベリーは体調が安定している時でさえもおとなしくぐるぐるいいながら輸液を受けていたのでその点は楽だったように思います。
自宅輸液が始まり3ヶ月ほど経った頃にはなんと一対一での輸液が出来るようになっていました。
そう保定係なしです。
獣医さんにはその内出来るようになるよ~と言われていたのですが本当にできるようになって自分でもびっくりしていました。
投薬と強制給餌
輸液以外にも闘病生活の中では投薬もずっと行っていました。
症状や具合に合わせて処方されましたが、主に投薬していたのは以下のお薬。
バイエル薬品 カリナール1 50g
消化管内で食物由来のリンをしっかり吸着
主成分である炭酸カルシウムは胃酸の影響を受けて胃内で遊離し、食物由来のリン酸イオンと結合、難溶性のリン酸カルシウムを形成して糞便中に排泄されます。炭酸カルシウムは90%以上の髙いリン除去率を持っています*。
出典:Amazon
バイエル薬品 カリナール2 50g
「カリナール1」は消化管内で食物由来のリンを吸着し、「カリナール2」は消化管内の毒素を低減します。 一緒に給与することで、腎臓の健康維持をさらにサポートします。 水になじみやすい無味無臭のパウダーなので、給与しやすくフードの味を阻害しません。処方食との併用で、さらにサポートします。
出典:Amazon
コバルジン
慢性腎不全における尿毒症症状の発現の抑制 1包中に球形吸着炭(クレメジン原体)400mgを含有する黒色球形の粒子。 経口投与により、猫の慢性腎不全における尿毒症症状の発現を抑制。
出典:Amazon
ペットチニック 犬猫用 30mL
ペットチニックは鉄・銅・ビタミンB群をバランスよく補給できるリキッドタイプのビタミン、ミネラルトリートです。
出典:Amazon
投薬もなかなかの手間ですがカリナール1と2は比較的簡単でした。私が使用したのは下記のような極小のプラスチックビーカーでこれにほんの少しお湯を入れて薬を溶かします。溶けたらシリンジで吸い取り猫の口に含ませます。(但し、カリナールは溶けにくいのでかなり混ぜないといけません)
プラスチックビーカー
出典:Amazon