「ネコ研究に関わる研究者たちの集まり」で構成されるCAMP NYAN TOKYOという面白そうな団体を発見したのでご紹介したいと思います。
CAMP NYAN TOKYOってどんな集まり?
ホームページをのぞいてみると、「人間にとって身近な動物であるネコの行動や知性、生体について研究」をしている団体との事。猫飼いとしてはとっても興味のある研究内容ですね。研究員のメンバーは名の知れた名門大学の学生さんや院生や卒業生、教授の皆様。頭脳明晰な方たちが猫の研究を専門にしてくれているとはありがたい。そして勝手な思い込みかもしれませんが、どこかの専門分野の難し~い論文などよりは面白そうでわかりやすそうです。
CAMP NYAN TOKYOのホームページはこちら
どんな研究をしている?
- ネコは自分の名前を聞き分けている?
長さやアクセントが名前と同じ4種類の単語を順番に呼びかけてもらった上で、最後に名前を呼び、反応の違いを観察しました。すると、9匹は名前以外の呼びかけに徐々に反応しなくなりましたが、最後に名前を呼ばれると、耳や頭を動かすなど大きく反応しました。
次の実験では、20匹の飼いネコに対し、飼い主ではない人に同じように呼びかけてもらうと、13匹が名前に反応しました。飼い主の声でなくても分かるようです。
出典:NHK
11匹中9匹は信憑性がありそうですが、20匹中9匹となると確率的に偶然?たまたまかな?との疑問もわいてきそうなのが正直な感想。2匹以上で猫を飼う時は同じような名前をつけない方がよいというのは聞いたことがあります。いつも呼ばれている飼い主さんの声色で名前を呼ばれるのは反応してくれそうではありますね。うちの場合は3匹いて一匹を呼ぶと全員が来るという事もしばしば。とにかく呼ばれているのはわかるようです。
- 猫は未来に思いを馳せる
出典:AERAdot.
「確かここにご飯があったような」との思いでぐるぐる回っていたのならおもしろいですね。果たして視覚からの記憶が主なのか、それともお皿に匂いが付いていたから嗅覚に頼っているだけなのか。おやつの引き出しを開けると喜んで飛んでくる、缶詰のあく音がするとニャアニャア言い出すなどは記憶の件とは別なのか。素人から見るとややこしい話になってきます。
実験に参加するには
なんとあなたとあなたの猫ちゃんも記事のタイトル通りCAMP NYAN TOKYOの研究に参加できるかもしれないのです。
そもそも、猫を飼っている人ならご存知の通り、人見知りがはげしくなわばりの外(自宅)から出ると緊張や興奮で鳴き続けたり、文字通り「借りてきた猫」状態になります。そんな中での研究は難しく、CAMP NYAN TOKYOでは猫飼いさんのお宅や猫カフェに出向いて実験を行っています。ホームページでも大大と募集されており、応募しやすい雰囲気に。オンラインの参加も可能な研究もあり、中には謝礼を頂ける場合も。ちなみに今、募集されているのは以下のようなもの。
●ネコちゃんはマスクをつけたヒトをどのようにみているのか?
●ネコちゃんに活動計をつけもらう調査、同居するイヌとネコの関係性に関する質問紙調査
●ペット-赤ちゃん研究
●日本猫ゲノムプロジェクト(日本猫ちゃん(雑種猫)の、性格と遺伝子の関係やルーツを明らかにする)