猫と暮らそうと決めた時、猫との出会い方は様々です。ここでは行き場のない猫を保護している「保護施設」から里子にもらうという方法を実体験を元に紹介していきます。
ペットショップで購入するという選択から里子をもらうという選択に
共働きで猫一匹と暮らしていた我が家は家を留守にする事が多く、一匹飼いはどうしても可哀想な気がして多頭飼いにこだわってきました。
初代一緒に暮らしていたネオがFIPという怖い病気で亡くなり、その時同居していた同居ネコ、ベリーが一人寂しくないようにと、共に過ごす猫を探し始めたのです。今の私はペットショップの流通の裏事情を知りペットショップ反対派になった訳ですが、昔は全くそのような知識がなかったので先代のネオとベリーはペットショップで購入した猫であります。ベリーに至っては、ホームセンターの買い物のついでにのぞいたペット売り場でほとんど衝動買いに近い感覚で家に連れ帰ったのです。(衝動買いといっても価格は10数万・・・)
そして、ケージ越しでも部屋を分けるでもなく、突然の先代ネオとの対面。
後に、ネオが発症したFIPはストレスによるコロナウイルスの突然変異かもしれないと知り後悔したのですが、無知とは本当に罪な事です。
さて、話はそれましたが、ちょうどネオが他界した頃に猫のTNR活動をしている知人と何度か話をする機会があり、猫の殺処分の現状や保護猫の事を知るようになりました。
そして、次に迎える猫は絶対にこのような身寄りのない猫にしようと決めたのです。
里親になれる条件
さて、いざ里親になろうと思っても簡単になれるわけではありません。
里親募集をしているボランティア団体さんや里親マッチングサイトには里親になる条件が色々とあります。
我が家の場合、私が一番心配していたのが、先住猫ベリーのコロナウイルスの所持の有無。
コロナウイルスは猫の半数が所持しており、ストレスなどによるコロナウイルスの突然変異でFIPになるといわれています。
コロナウイルスを所持しているからといって必ずしもFIPになるという事ではなく、更にFIPが伝染する可能性はかなり低いと認識しています。ですが、この時点で先住ネコがコロナウィルスを所持しているかもしれないという事がとても不利な気がしてならなかったのです。
色々な里親サイトを除き、毎晩我が家の一員になるかもしれない猫を探しました。
この猫さんを物色する時間はとても楽しいひと時でもあったのですが、やはり先住ネコの事を隠して里親になるのは気が引けると思った私は思い切ってある保護団体の代表の方にメールで連絡を取りました。
先代猫がFIPで亡くなった事、そして今いる先住猫がコロナウイルスを所持しているかもしれない事。
それでも新たに猫を迎え入れたい事。
すると、すぐに代表の方から連絡が来て、そのような心配は問題ないと言っていただいたのです。
初めての見学
そのような事前の経緯を経て、実際にどんな猫ちゃんがいるのか見学に伺う事になりました。
その保護団体さんでは、「授業参観」という名前で猫と触れ合える時間がもうけられておりそこに参加させていただくことに。
マンションの一室に20匹ほどの猫ちゃんがいて、代表の方とボランティアの方が数名。
時間の許す限り猫ちゃんと触れあえます。ビビッときた猫がいれば里子候補に。
時期によって仔猫がいる時期もあれば成猫ばかりの時もいて私が丁度伺った時期は仔猫がいない12月。
仔猫はかわいいけれど特にこだわりもなかったので、訪問2度目で前日から保護団体入りしていた生後半年の猫さんにビビッときて迎え入れる事にしました。
譲渡
里子に決めたからといって、すぐに連れて帰れるわけではありません。
代表の方と相談して2週間後に自宅に連れてきてもらう事になりました。
当日は娘とワクワクして待っていたのを思い出します。
里子に出す際にはほとんどの団体さんは自ら猫を送り届け自宅にまで来られます。
これは家庭訪問のようなもので、本当に飼育環境が整っているか、信頼できる相手かを見届ける為なのです。
心配していたベリーとの面会もすんなりうまくいき、初対面からベリーがチョコにつきまとう姿までみられました。
こうしてめでたく我が家に保護団体さんからの里子を迎え入れる事が出来たのです。
ちなみにその保護団体さんは新大阪にある「猫の幼稚園」さんです。
まとめ
何事もそうですが、やはり実物に会ってみるのが一番です。そして募集されている人と直接会って話をする事も必須です。里親になりたい場合、まずは見学にいける距離の保護施設などに出向き猫ちゃんを見て回りましょう。きっと運命の猫に出会えると思いますよ!