猫の顎に黒いブツブツが！！虫？汚れ？これはなに？とびっくりした人も多いのではないでしょうか。さて、この謎の黒いブツブツの正体はいったい何なのでしょうか。
黒いブツブツの正体とは
猫の顎に出現する「黒いブツブツ」は「猫ニキビ」「あごアクネ」、医学的には「ざ瘡(そう)」といいます。
黒いブツブツは猫の顎の毛穴につまった皮脂や角質なのです。
皮膚病の一種で軽傷の場合は命に関わる事もなく、痒みや痛みもない為、猫自身も気になる事がないようです。
初期症状は黒いブツブツがあるだけですが、細菌感染などで悪化してしまうと、赤く腫れあがったり、痒み、出血、脱毛、膿がたまるなど猫にとってもつらい症状になるので早めの対処をしてあげましょう。
猫ニキビが出来る原因
猫は通常、セルフグルーミングをして身体を清潔に保ちますが、顎の下はグルーミングが出来ず毛穴に汚れがたまりやすくなってしまいます。猫の顎には皮脂腺が沢山あることからも、身体の中でも特に顎部分に猫ニキビが多く見られる事になります。
その他に考えられる原因としては、不衛生な食器の使用（雑菌やばい菌が繁殖しやすいプラスチック製の食器）、ハウスダストによるアレルギー、免疫力の低下、ストレスなど。
また、ニキビダニの繁殖も原因となる事があります。ニキビダニとは私たち人間を含む哺乳類に常在している体長0.3ｍｍ前後のダニの一種です。通常このダニが悪さをする事はありませんが、なんらかの理由で免疫機能に異常が発生した場合、増殖し炎症を起こす事があります。
猫ニキビを発見したら
さて、黒いブツブツの正体が猫ニキビだとわかったところでどのように対処をすればよいのでしょうか。
猫ニキビの症状の度合いにもよりますが、炎症をおこしておらず黒いぶつぶつが付いているだけの場合は、猫の飲み取り用コームでブツブツの付いている部分を平行にとかします。この時皮膚を傷つけないように気をつけましょう。
また、濡れタオルやコットンなどで優しく拭いてあげるのもよいでしょう。それだけでは落ちにくい場合は猫用のシャンプーをぬるま湯でとかして拭きます。いづれにせよ拭いた後は水分をふき取り乾かしてあげましょう。
猫ニキビの症状が黒いブツブツだけではなく、赤くなって炎症を起こしていたり脱毛がある場合は獣医さんに連れていきます。
ここまできてしまうと猫ニキビの自然治癒は難しいので、症状にあった処置をしてもらうのが一番でしょう。
猫ニキビが出来ないようにするには
猫ニキビを処置しても、再発が繰り返すようならば、原因とされるものを考え、猫ニキビにならないように予防をしておかなければなりません。
予防方法としては・・・
エサ皿を清潔に保つ
猫が食事をする時に不衛生な食器に顎が触ればい菌に感染している事があります。特にプラスチック製のエサ皿の場合はバクテリアが繁殖しやすい傾向にあります。餌皿はガラスや陶器、金属製のものに変え都度洗浄し清潔に保ちましょう・
フードを変えてみる
猫ニキビは猫自身がもつアレルギーの可能性もあります。穀物不使用とされているキャットフードがある中、市販されているキャットフードにはかさ増しの為に穀物が多く含まれています。猫は本来、肉食獣で穀物を必要としない生き物なので穀物を摂り続けるとアレルギー反応を起こす猫もいます。このアレルギー反応が猫ニキビの症状として出てくる事があります。
ストレスの無い住環境にする
ストレスは免疫力低下につながり、猫ニキビだけではなくあらゆる病気の原因になりうる事があります。
ストレスがあるかどうかは具体的にわかりにくいので対処するのは難しいとは思いますが、もし飼い主さんに思い当たる事があるのであればその原因を取り除いてあげましょう。
一般的には、引越し、模様替え、騒音、お留守番時間が長くなったなど猫の周りの変化に関する事が言われています。
