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犬猫の殺処分をゼロにした自治体。2021年12月調べ

更新日:

熊本県動物愛護センター

コロナ禍でペットブームが再燃しておりますが、ペットの殺処分も依然として大きな問題となってります。東京都知事の小池ゆりこさんのように知事選で犬猫の殺処分ゼロを公約に掲げる政治家も現れ始めています。
そしてついに殺処分ゼロを達成する自治体も。不可能だと思われていた殺処分ゼロを成し遂げるにはどんな工夫があったのでしょうか。それぞれの自治体を例にあげて見ていきたいとと思います。

熊本市愛護センター

2014年に殺処分ゼロを達成した熊本県熊本市。当時は週2回殺処分が行われており、2001年には犬の殺処分を年間 600 頭近く行っていた。「飼育員さんのこの仕事やりたくない!」という声から殺処分ゼロの取り組みがはじまったという。熊本市が初の殺処分ゼロをなしとげメディアで話題となった。その後、2016年に熊本地震が発生、地震によって迷子になった犬猫を保護する活動と共に、平成28年(2016年)12月に熊本県が策定した「熊本復旧・復興4カ年戦略」の中で「犬猫の殺処分ゼロを目指す」ことを掲げ更に動物愛護に拍車がかかりました。

熊本県動物愛護センター名称を「熊本県動物愛護センター」と新たに、殺処分ゼロを目指す「動物愛護のための施設」として新しいスタートを切りました。敷地内には犬・猫を保護できるよう、コンテナや屋根などを設けて施設設備を新たに設置。清潔で快適な環境を保っています。譲渡会などで多くの人が訪れるようになったことから、明るい色合いのかわいい看板とイラストで敷地内を飾り、訪れやすい雰囲気づくりにも取り組んでいます。

出典:気になる!くまもと

どんな事に取り組んでいる??
  • 2015年にミルクボランティア制度をスタートさせ、生後 1 か月半~離乳までミルクボランティアに飼育を依頼。
  • 徹底的な入口出口対策。センターに収容できる動物の数には限りがあるため、入ってくる数を減らし、譲渡数を増やしていくための地道な取組みを始めた。
  • 不妊手術の費用にオス1頭5,000円・メス1頭 10,000円の助成金を受け取れるという「地域猫活動」の取り組みを推進
  • 動物愛護推進協議会と共同で「迷子札をつけよう 100%運動」を推進
  • センターで保護している犬猫の情報は、ホームページでも公開しているほか、Facebookでも紹介。またホームページは見やすくリニューアル。
  • 問題行動への対処方法や犬のしつけ方について学ぶ「犬のしつけ教室」を開催
  • 犬や学校で飼育している動物(ウサギ、ニワトリ)について知識を深め、触れ合うことで命の大切さや、他人を思いやる気持ちを育んでもらいたいと思い、ふれあい訪問教室を実施。
  • 平日や休日(月に1回程度)、見学会や譲渡会を実施
  • 訪れた人が明るい楽しい気持ちになるように塗装業者がボランティアでセンターの外装を明るい雰囲気に一新”
  • 2018年に大阪府が熊本市に対して視察を行った報告書です。
    https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/30196/00255022/kannokangai20180205.pdf

神奈川県動物愛護センター

神奈川県のホームページには「令和2年度も殺処分ゼロ!(犬8年、猫7年)―ボランティアの皆さんとともに、殺処分ゼロからその先へー)と見出しのついた記者発表資料があります。なんと2014年からゼロ更新が続いているのです。(但し横浜、川崎、横須賀の3市の実績含まず)。
ある記事では殺処分ゼロの秘訣はなく、ボランティアさんの協力なくしては成し遂げる事は出来ないと言われています。ボランティアさんと自治体がいかに協力して活動していけるかがやはり鍵を握っているようです。

神奈川県動物愛護センター神奈川県では、ボランティアに譲渡できる犬は年間250頭前後で、これはここ数年増加していません。むしろ、今までは殺処分されていた、老齢、病気、攻撃性などの問題を持つ犬を譲渡しなければならないので、行政やボランティアが負担する医療、飼養管理、所要期間は増大しており、譲渡数の大幅な増加は見込めません。ボランティアにおいて、引取り許容数を超えると不適切な飼養管理が行われる恐れもあり、飼養頭数の管理も必要です。一方で、ボランティアに頼りきっていていいのか、という意見もあり、まだまだ課題は多くあります。

出典:人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト

どんな事に取り組んでいる??
  • 「かながわペットのいのち基金」を活用し、(公社)神奈川県獣医師会と連携したケガや病気の犬や猫の治療や、人に馴れていない犬のしつけや訓練の実施
  • 譲渡会や譲渡前講習会のオンライン化、動物愛護センターのホームページのリニューアルなど
  • 収容数の減少への取り組み。「犬猫等の引取りマニュアル」を改正し、引取り以外の方策による解決に向けた助言等をより積極的に行う。動物引取手数料の算定を見直し、1頭あたり2,000円から4,000円に改正する。
  • 返還の推進 センターのホームページのリニューアル及び迷子犬猫の情報を共有する為に他施設との連携強化。
  • 手作り鑑札ホルダーの作り方など鑑札・迷子札・マイクロチップのペー ジを充実
  • イベント等における鑑札、マイクロチップ等の普及啓発
  • 譲渡の推進 ボランティアとの連携強化
  • 安易な理由で引取りを求めてきた飼い主に対する助言・指導
  • 所有者明示率を上げる(犬の場合は登録した鑑札**と狂犬病予防注射の注射済票を付ける、犬猫共にマイクロチップの普及を推奨する)

奈良県奈良市

令和元年度、令和2年度と2年連続で犬猫の殺処分ゼロを達成。平成26年度には殺処分数169頭がが翌年には43頭に。
処分数と譲渡数が見事に反比例の割合になっているのが一目瞭然です。奈良市が特にすごいのはTNRや譲渡などにかかる命をつなぐボランティア活動に謝礼が出ている事。もしかすると他の自治体も謝礼が支払われているかもしれませんが、奈良市のように細かくホームページに記載されているのは珍しいように思います。

どんな事に取り組んでいる??
  • 令和2年6月にふるさと納税の寄付メニューとして「犬猫殺処分ZEROプロジェクト」を追加。令和3年度は頂いた寄附金を活用し、協力していただくボランティアの負担軽減、飼い主のいない猫の不妊去勢手術費用の助成及び負傷した犬猫の医療の充実を図る
  • 飼い主のいない猫へのTNR活動を推進、不妊去勢手術代として1頭上限10,000円まで補助金を交付。(令和3年度は1頭上限12,000円に予算増額)。TNR活動支援ボランティア協力者謝礼としての令和3年度予算額 125,000円(5,000円/件 25件)としボランティアの負担軽減を図る。
  • 預かりボランティア制度を推進(生後2か月未満の幼齢猫や、人馴れしていない犬猫を預かり、ミルク 給餌や排泄、人馴れなどの世話を行う)
  • 重度の疾病や負傷の犬猫に対し、高度でより良い治療が受けられるように動物病院を受診できる体制を充実させる。

広島県

広島県では令和2年度に犬猫の殺処分がゼロと発表されております。(発表では犬46頭、猫37頭 計83頭の殺処分があったとされていますが、計83頭中の内、28頭が譲渡することが適切ではない(治療見込みがない病気や攻撃性がある等)、55頭が引き取り後の死亡とされています。)この内訳をみると理由はどうであれまだまだ罪のない子達が処分されている事がわかります。広島県はピースワンコ・ジャパンが殺処分対象になった犬を全頭引き取るという活動をされており強力なバックアップ体制を敷いています。

広島県 殺処分頭数の推移
広島県 犬猫の保護・引取り等の現状
令和2年度の殺処分頭数の内訳です。環境省の殺処分の3分類に基づき,当センター収容中に自然死したものも殺処分頭数として計上しています。(表のマル3)
 表のマル1が治癒見込みがない病気や攻撃性がある等「譲渡することが適切でない (PDFファイル)(140KB)」犬猫の殺処分頭数になります。
 表のマル2は収容頭数の限界など,マル1以外の理由での殺処分頭数であり,当センターでは多くの動物愛護団体や,個人ボランティアによる団体譲渡等のご協力をいただいていることもあり,この分類での殺処分はありません。

出典:広島県

どんな事に取り組んでいる??
  • 野良猫による迷惑問題や不幸な野良猫を減らすための対策として地域猫活動を推進。「広島県地域猫活動ガイドライン (PDFファイル)(830KB)」に基づき,県に申請し承認された地域猫に対して無料で不妊去勢手術を実施する制度を設置。
  • 県民の意識改革。絶対に捨てない(終生飼育)。屋内飼育の推奨。不妊去勢手術をして飼う。野良犬・野良猫への無責任な餌やりをやめる。
  • SNSの活用。YouTubeで動物の様子をアップ等。
  • まとめ

    近年、動物愛護が叫ばれるようになってから年々殺処分の数が減少してきています。自治体はボランティア団体の協力によるところが大きい思いますが、それだけではある一部の人が疲弊してしまう現状です。殺処分ゼロを成しえている自治体は、独自に声をあげ、行動されているのを感じます。一人一人の思いや活動によって多くの犬や猫の命が救われてます。ボランティアに任せきりにならず、入り口(蛇口)を狭くし、出口を広くする事、ふるさと納税などで資金を集める事、SNSで保護犬や猫を身近に感じてもらい選択肢の一つにしてもらう事その積み重ねによって多くの動物達が幸せに暮らせる事が証明されています。意識の髙い自治体が増えやがて日本全体での殺処分がゼロになりますように。
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つくちゃん

動物が好きで子供の頃から犬や猫と暮らし、大人になったら「ムツゴロウ王国」に住むのが夢でした。結婚してからは王国暮らしではありませんが、常に猫数匹とまみれる生活です。

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