屋内暮らしが多い猫ですが、野生の習性も多いに残っています。
そんな猫達が快適に暮らせる室内環境を用意してあげるのも飼い主の役目です。
習性を知る
猫と暮らすにあたり、できれば猫も人も快適に暮らしたいですよね。猫を愛している人は、（かつご予算のある人は）猫の為にオーダー住宅にしたり、リフォームしたり。猫好きにとっては羨ましい限りです。オーダー住宅とまではいかなくても普段の暮らしのなかで出来る事はあります。猫が登れる高い所を作ってあげる。落ち着く場所を作ってあげる。
運動できる場所を作ってあげる などなど。
お金をかけなくても猫の習性を知り理解することで工夫して猫が住みやすい住空間にする事ができます。
危険を防ぐ
猫に人間が暮らすおうちには触ってはいけない物や危険なものがいっぱいです。
猫達に悪気がなくても、コードをかみちぎってしまったり、棚の上の物を落としてしまったりと予想だにしない事が起ります。そんな時は猫を叱らずに予め猫が触れないようにしておきす。
また、ベランダやドアからの脱走も飼い主の責任です。猫が脱走できないよう出入り口を工夫しておきましょう。
そして夏場は熱中症にも気をつけなければなりません。密閉性の高いマンションなどでは自然界とは違った暑さがあります。近年、猛暑で熱中症になる猫ちゃんも本当に多いのです。夏場はクーラーをつけて熱中症に気を付ける事も必要です。
猫が熱中症にもなり兼ねない閉じ込め事故。我が家でも夏ではありませんが閉じ込めてしまって外出したことが何度もあります。
それがフードや水、トイレのある場所ならよいのですが、人間のトイレや寝室などへの閉じ込めも。
しかもそんな時に限って長時間の外出という事もありました。
猫が自由に出来る猫用ドアも販売されていますが、少し勇気がいる代物。あったら便利だろうな～と思いつついまだ手を出せずにおります。
猫はきれい好き
猫は自分でグルーミングをして身体を清潔に保ちます。そう猫はきれい好きなのです。
寝床やトイレも清潔を心がけてあげましょう。中でも猫トイレは最低1日に一回の掃除が必要です。
猫はトイレが汚れている状態だとストレスが溜まりトイレ以外の場所で粗相をしたり、トイレを我慢して泌尿器系の病気になってしまう事があります。また猫の食器やお水もこまめに入れ替え清潔を保ちましょう。きれいな住環境は猫だけでなく人間にとっても気持ち良いものです。猫を見習って綺麗好きになりたいですね。
猫を寂しくさせない
猫を愛する人は、仕事などで一日中留守にしている間、猫がさみしくないかなと心配になりますよね。
一般的に猫は群れをなさず単独で行動する生き物なので寂しさを感じないといわれています。
けれども、これはあくまでも習性。
仔猫の頃から完全室内飼いで人間に育てられたような猫は、少なからず寂しさを感じるのではないかと思います。
猫はさみしいとストレス感じます。
もし、これから猫を飼おうとしているあなたが「ほとんど家にいない」という場合、猫にとって住みやすい環境とはいえないかもしれません。それでも猫と暮らしたい場合、猫を2匹で飼ってみるのもありでしょう。兄弟猫や親子で譲り受ける、または同じ年位の猫を飼うのが理想だと思います。猫同士での関わりで社会性も身に付き、追いかけっこなどで運動不足も解消されます。
もちろん寂しい思いもしないでしょう。猫を独りぼっちにしない環境を整えてあげるのも飼い主の役目です。
快適に暮らせているか？
さて、あなたのお宅は猫にとって快適でしょうか。猫がストレスを抱えている場合、次のようなストレスサインが出ているかもしれません。
・粗相をする
・食欲がおちる
・過剰なグルーミング、またはグルーミングをしなくなる
・うなり声をあげたり、威嚇してくる
・引きこもって出てこなくなる
このような状況があてはまる場合、猫を観察し、環境を見直してあげると同時に猫と接する時間を増やしてあげるといいでしょう。猫もストレスを感じる動物だと理解し気にかけてあげるとよいですね。
